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2017年04月14日

プレミアムカー新設とライナー導入へ 京阪電鉄ダイヤ改正(2017年8月20日)

京阪電鉄では、3月30日、プレスにて2017年8月20日にプレミアムカー増結とライナー運行開始に伴うダイヤ改正を行うと公表した( https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2017-03-30_%E2%91%A0premiumcar.pdf )。今回はこれについて見ていく。

1. プレミアムカーに料金設定

今回2017年8月20日のダイヤ改正では京阪初の座席指定車両「プレミアムカー」を8000系京阪特急に連結することとなった。現在京阪特急は7両に短縮されているが、6号車に「プレミアムカー」を連結し各種車内サービスを行う。料金は淀屋橋~京橋と中書島~出町柳の各駅間を利用するいわゆる京阪通し利用の場合には500円、それ以外の中間利用の場合は400円となる。中書島は京都からやや離れている気もするが、乗り換えて宇治に行けることから通し利用扱いにしたのだろう。これは例えるならJR北海道の快速「エアポート」のuシートような1両だけ座席指定サービスを札幌~新千歳空港間の37分を520円で味わえる。これは京阪京橋~三条間の45分500円ともほぼ似合う。このように1両だけというのは非常に効率的で、南海特急「サザン」のように指定席4両・自由席4両としてしまうと自由席だけが混雑し指定席が空気輸送になるのは自明である。特に京阪は関西三大都市のうち2都市を結んでいることから、輸送量が多いことも1両のみの導入に結び付けたのであろう。訪日外国人が増えてもジャパンレールパスによって率先してJRを使われているようでは京阪の増収にはならない(もっというとジャパンレールパスが格安すぎるのでJRにもあまり利益になっていない不幸な事実もあるようだ)。そのため運賃とほぼ同額のプレミアムカー料金を設定することで、高級志向の阪急や、スピード志向のJRの新快速から客を取りたいのであろう。

2. 平日朝は「ライナー」で着席通勤

今回のダイヤ改正では、「プレミアムカー」を連結した8000系を用いて平日朝に「ライナー」を運行することとなった( https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2017-03-30_%E2%91%A1liner.pdf )。近年関東大手私鉄では京急「ウイング号」、西武「S-TRAIN」、東武「TJライナー」などが相次いで朝時間帯に着席保証列車を運行しており、2018年3月から小田急でも行われようとしている。このように2010年代は朝の着席保証列車の設定が私鉄で盛んな年であり、関西では南海・泉北高速の「泉北ライナー」も2015年から運行を開始している。阪急はすでに高貴な印象を与えることにより優位性を持ってきたようであるが、今回京阪は新規で「ライナー」を導入することになった。今回使用される車両は原則昼間は料金不要列車として運行されており、クロスシートでの運行となるから京急モーニング・ウイング号の2100系に近いような運用となるのだろうか。

今回導入される京阪「ライナー」は、かつての朝の座席指定制ライナーにはない特徴を持つ。それは、乗車駅が原則1駅しかないこと。京急「ウイング号」、西武「S-TRAIN」、東武「TJライナー」、どれも複数設定された乗車駅ごとに車両を区切ってドアカットしたり、発売座席数を制限したりしている。西武・東武は特急列車を別途運行しているからシステム導入は苦ではないが、京急のように整理券のみで対処していたところから座席指定制にするとそれなりのコストがかかる。そのため京阪では乗車駅を1駅に設定することにより、低導入費用で着席を確実にしトラブルを防ごうと考えたのではなかろうか。

京阪「ライナー」の始発駅は1本目は枚方市、2本目は樟葉で、京橋までノンストップである。大阪エリア内は料金不要で乗降できる。とはいえこのエリア、競合する鉄道路線はほぼないと言っていい地域。せいぜいかつての「おりひめ」「ひこぼし」のように京阪交野線と直通すればJR学研都市線との競合かともとれるが、そうとも言い難い(ちなみにJR学研都市線は付近に競合私鉄路線が少ないためかJR西日本内で混雑率最高の121%を記録している)。特に2本目の樟葉始発がなおさら謎で、京都府内沿線エリアからの需要がそこまで大きいのか気になるところでもある。ホームライナーの場合は間合い運用により列車そのものの着席率に高い目標を設定しないことも多いが、今回この京阪「ライナー」がどのような利用実態となるのか注目である。

3. 結び

今回2017年8月20日の京阪電鉄ダイヤ改正では、時刻変更は小規模ながらも京阪特急へのプレミアムカー新設と朝の「ライナー」導入をもたらした。今後京阪間の輸送がどうなるのか、京阪沿線のみを対象とした「ライナー」が生き残れるのか、注目したいところである。

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posted by 快速++ at 12:16| Comment(2) | TrackBack(0) | ダイヤ改正情報 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>2018年3月から小田急でも行われようとしている。

同じ年に京王電鉄でも導入されますね。
Posted by あっしゅ at 2017年04月15日 00:49
中書島も京都市内です。出町~中書島辺りまでが京都エリア(淀~橋本も府内だが、エリアからはちょっと外れた感がある)と言えます。

「ライナー」については、京都府内からの利用者ではなく、樟葉や枚方市駅周辺、または両駅へバスで出て京阪に乗り換えて大阪都心へ通勤する客向けの設定と考えられます。
Posted by T at 2017年04月29日 15:15
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